青いの

睡眠に関するあれこれや、技術メモ、ゲームの感想、その他いろいろ。

新薬:ベルソムラでいいかんじになったことまとめ

前回の記事ではたくさんの反響を頂きありがとうございました。
inoao.hatenablog.com
ちゃんとした(?)ブログらしい(?)記事を書くこと自体初めてだったので、こんなに反応をもらえるとは思っておらずヒエッ…となっておりました。ありがたいことです。

ほぼ生まれ持っての病気なのでその後の経過といってもあまり代わり映えしないのですが、今たまたま安定した日常が送れているので、また自分用のメモも兼ねて効いていそうな事柄をまとめてみたいと思います。

薬が変わった

以前飲んでいたのは マイスリーロゼレム という薬。
どちらも睡眠導入剤ですが、

  • マイスリー飲むとすぐ眠くなるタイプ
  • ロゼレムの方は体内時計を整え自然な眠りを喚起するタイプ

という違いがあります。ロゼレムは比較的最近にできた新しい薬です。
ロゼレム(ラメルテオン)の特徴|作用機序と副作用|メラトニン受容体作動薬


そのふたつをやめて、最近出されているのがベルソムラというやつ。
ロゼレムよりさらに新しく、2015年11月から発売されたばかり。
ベルソムラ錠の効能効果、作用機序、副作用、他睡眠薬との違い

いままでの睡眠薬となにが違うかというと、お医者さん曰く
「脳全体の活動を押さえて眠くするのではなく、脳の眠りに関わる部位のみに作用するためより安全で自然な眠りに近い」とのこと。(ちょっとうさんくさい)

薬が変わったことによる副次的な効果

効きはじめが遅いため早めの時間に飲む→夜の過ごし方が予定立てられる

マイスリーなら寝る10〜30分前くらいに飲めばいいのですが、この薬は効くまでに約1時間かかります。
これの何がいいかというと、「今日はなんだか薬がなくても眠れそうかも」と慢心し結果として寝れそうで寝れないまま気がつけば数時間…という事態をなくせます。
1時間もあとの感覚なんてわからないので、毎晩決まった時間になったら自分の感覚に関わらずとにかく飲むしかなくなる。
すると、じゃあ1時間後までに寝る準備を終わらせなきゃね、となる。
なるべく薬飲みたくない…とか甘ったれたことを考えてしまうわたしには、これがけっこう効果がありました。

風邪薬のような強制的な眠気ではなく、自然なうとうと具合

はぁ〜今日はよく動いた!疲れた〜、眠い〜〜みたいな、普通の眠気を味わえます。
あんまり理解されない気がしますが、これを味わえるというのが本当に快感で…!
まるで普通の人みたいだなあ、って気持ちになれます。ウフフ。
薬っぽくなさが、なるべく飲みたくないなぁ…という気持ちをなくしてくれます。

※ちなみにマイスリーは頭全体がふわっふわになり、独特な高揚感があり、メールやSNSで変なことカッ飛ばしてしまう例がちらほらあるとか。わたしも覚えがあるので、飲まないで済むなら飲まずにおきたいな、と思ってしまいがちな気がします。

うとうと時間が長め

すぐ眠くなる薬は、効いてきたその瞬間を逃すと眠気が弱まってしまうことがしばしばありました。
「あ、そういえばまだ歯を磨いていなかった」とか、「充電器あっちに置きっぱなしだ…」とか、ちょっとした用事を済ませているとその間に眠気が消えてしまう。
ベルソムラはうとうと時間が30分〜1時間ほど続くので、その点が安心です。
薬だけでは眠れなさそうな日も、うとうとが長く続いてくれるおかげで効果時間中のどこかでは眠れる、ということが多いです。
薬が効いてる間に眠れなければおしまい、というストレスから解放されました。やったね。

まとめ

個人差の大きいところかと思いますがわたしには以前の薬よりかなり向いてるなーと感じます。

「寝る準備よりも先に飲む」ことで夜の過ごし方をきっちり予定立てることができたことが一番大きくて、夜が一番頭が働いてあれこれクリエイティブな気分になってしまうわたしにはこういう一日の時間切れを決めるポジティブな理由が出来たことが良かったみたいです。

「これを飲んだらもう寝なきゃいけない…」ではなく、とりあえず飲んで、寝ること事態は先送りにできる=>飲んだ後でも1時間はまだ残った作業を片付ける猶予があると思えるのも良かったかもしれません。

あとは眠気の自然さ
ほどよい疲れに似た感覚で、自分から進んでベッドに入りたくなる感じ。それが長めに続いてくれるので、眠気きた!!寝なきゃ!!っていう焦りもなくなりました。嬉しい。

なんだか薬をほめるだけのエントリになってしまいましたが、今の眠りに不安のある方、けど薬に頼るのは抵抗がある…という方も、これなら試しやすいのではないかなーと思います。
ベルソムラ、お求めはお近くの睡眠外来へ。